はじめに
50代でWeb制作に挑戦しようと思ったとき、最初に直面するのが「何から始めればいいのか?」という問題です。私自身も同じ悩みを抱えていました。初めてのプログラミング、初めてのデザイン、そして初めてのインターネット技術。それぞれの分野が広大で、どこから手をつけるべきか全く分からず、まるで真っ暗なトンネルの中を手探りで進んでいるような感覚でした。
このブログでは、私自身が50代からWeb制作を始めた経験をもとに、初心者向けの学習ロードマップをお伝えします。焦らず、一歩一歩進んでいくことで、確実にWeb制作のスキルを身につけることができます。オリジナルエピソードや例え話を交えながら、わかりやすくステップバイステップで解説していきます。
全体的な流れ
私が50代からWeb制作を学び始めた時の全体的な流れを振り返ると、次のようになります。
- 独学
ProgateやドットインストールでHTML/CSSの基礎を学ぶ。完璧を目指さず、理解することを重視。 - スクール
基礎を押さえた上でスクールに入学。ここで体系的な学びを得るとともに、メンターからのフィードバックを受けながら実力を伸ばす。 - WordPress
次にWordPressの学習に進みます。テーマのカスタマイズや、プラグインの利用を通じて、さらに実践的なスキルを磨く。 - 案件
まずは知人の紹介やココナラ、クラウドワークスなどで小さな案件を受注。これを繰り返すことで経験を積み、実案件に挑戦する。 - SNSで営業
TwitterやLinkedInなどのSNSで自身のスキルをアピールし、新しいクライアントを獲得。 - 実案件を繰り返す
最初の案件が終わった後も、継続的に新しい案件に挑戦し、実績を積み重ねることで、さらに大きなプロジェクトに挑戦できるようになります。
ステップ1: Web制作の基本を知る
最初の一歩を踏み出す——基礎の重要性
「基礎を固めることが成功の鍵」という言葉がありますが、Web制作においてもこれは例外ではありません。私が初めてWeb制作に挑戦したとき、最初に学んだのはHTMLとCSSの基本でした。
ここで一つエピソードを。
最初にHTMLを学んだとき、私はまるで「積み木遊び」をしているかのように感じました。HTMLは、Webサイトの「骨組み」を作るものです。例えば、家を建てるときにまずは柱や壁を立てるように、Webサイトを作る際もまずはHTMLで構造を作ります。最初は「こんな簡単なことで本当にWebサイトが作れるのだろうか?」と疑問に思いましたが、基礎をしっかりと学んでいくうちに、その重要性を実感しました。
私からのアドバイス:
まずは、Progateやドットインストールなどのオンライン学習サイトを活用して、HTMLとCSSの基本を楽しみながら学んでください。そして、完璧を目指さないことが大切です。何周もして記憶しようとするのではなく、「こんなことができるのだな」という程度の理解で十分です。実際の案件では、ググりながら作業することが多く、またAIツールも活用しながら進めていくことになります。さらに、時間に余裕のない50代の私たちにとっては、スクールに通うのが効率的です。ただし、スクールに入って困らないように、事前にProgateやドットインストールで基礎を押さえておくと良いでしょう。Udemyもおすすめのリソースです。
ちなみに、私の通ったスクールは難しい課題が出ると噂されるRaiseTechさんです。その分、自走力がつくことは受け合います。そして、その課題をクリアしたら大抵の案件はこなせるようになっています。これはココナラの案件を受けて実感したことです。
RaiseTechについて感想を述べています。へーって思ったら一度覗いてみて下さい。
学習サイト
Progate プログラミングで人生の可能性を広げよう
ドットインストール 3分動画でマスターできるプログラミング学習サービス
ステップ2: コーディングの基礎を固める
サイト模写でスキルを磨く——実践的な練習
HTMLとCSSの基本を習得したら、次に進むのは実際にサイトを模写することです。この段階では、まだJavaScriptやPHPの学習は始めず、HTMLとCSSを使ってサイトの模写を行うことに集中しましょう。模写を通じて、コーディングスキルがさらに磨かれます。
ここで、私の経験則を一つ。
私は最初、Progateで基礎を学びましたが、次第に難易度が上がるにつれて理解が追いつかなくなりました。そこで、実際に使われているサイトを作ってみることにしました。そう、シンプルなWebサイトの模写です。このプロセスを通じて、学んだことを実際に使ってみると理解が深まりました。模写が完成するたびに、少しずつ自信がついてきたのです。どんなサイトを模写するのが良いか、模写のやり方については、別の記事で詳しく紹介する予定です。
私からのアドバイス:
サイトの模写はかなり実力が上がりました。模写を通じてHTMLとCSSの理解を深め、SCSS(Sass)も学んでみると良いでしょう。模写は、サイトのデザインや構造をそのまま再現する練習です。「書き方はどうでもいいので、とにかく動くことに感動する」 ことが大切です。わからないことはAIに教えてもらいましょう。金銭的余裕があればメンターをつけるのがよいでしょう。MENTAなどのサービスがあります。
また、模写用のサイトもありこちらを試してみるのも良いでしょう。
自分のスキルに合わせ初級・中級・上級とレベル分けされているので実力を試すにも良いでしょう。
ステップ3: JavaScriptに挑戦する
JavaScriptを使ってサイトに動きをつける
サイトの模写に十分慣れてきたら、次に進むのはJavaScriptです。JavaScriptは、Webサイトに動きをつけるための重要なスキルです。この段階で、初めてJavaScriptに触れていきましょう。ただし、プログラミング的な学習ではなく、DOM操作を中心に学ぶことをお勧めします。
私からのアドバイス:
このステップでは、ドットインストールが非常に役立ちます。シンプルで実践的な講座が揃っており、少しずつ理解を深めていけます。また、Udemyのコースもおすすめです。JavaScriptに触れたら、次はJSを使ってサイトの模写を再び行ってみましょう。この段階では、jQueryについては基本的なアコーディオンメニューの実装を知っておけば十分です。
例えば、
サイト内のメニューがクリックで開閉する動きや、スライドショーのアニメーションをJavaScriptで実装してみると、よりダイナミックなWebサイトが作れるようになります。
ステップ4: WordPressを学ぶ
WordPressの重要性——サイト制作の幅を広げる
HTML、CSS、JavaScriptの基礎が身についてきたら、次に進むべきステップはWordPressです。WordPressは、世界中で利用されている人気の高いコンテンツ管理システム(CMS)であり、多くのWebサイトがこのプラットフォーム上で構築されています。「WordPressを使いこなせること」は、Web制作において非常に強力なスキルとなります。
ここで一つエピソードを。
私がWordPressに初めて触れたとき、その便利さに驚きました。初めは有料のテーマを使用していたので「コードを書かなくても、これだけのサイトが作れるのか!」という感動を覚えたことを今でも覚えています。しかし、カスタマイズやデザインを自分で思い通りに仕上げるには、やはりHTML、CSS、そしてJavaScriptの基礎が必要だと実感しました。
私からのアドバイス:
WordPressの学習は、単にプラグインをインストールするだけではなく、テーマのカスタマイズやオリジナルのテーマを作成することにも挑戦してみましょう。これは、HTML/CSSの知識を活かしながら、サイト制作の幅を大きく広げる良い機会となります。
書籍での学習も侮れません。デジタル時代といえど本はやっぱり紙です。ぱらぱらっとめくったりマーキングしたりと記憶に残りやすいです。スクールに入っても調べることは多く参考書は手元に一冊あると便利です。
私は下記の書籍を愛読していました。
WordPressで学ぶべき基本
1. 基本の使い方をマスターする
まずは、WordPressの基本的な使い方から学びます。WordPressのインストール方法、テーマの選び方、プラグインのインストールと設定、ページや投稿の作成など、基本的な操作を理解しましょう。ここで大事なのは、WordPressという独自の強みをしっかりと把握することです。
2. テーマのカスタマイズに挑戦する
次に、テーマのカスタマイズに取り組んでみましょう。デフォルトのテーマを使うのではなく、テーマのコードを編集してデザインやレイアウトを自分好みに変えてみます。これは、HTMLとCSSの知識が役立つ部分です。カスタマイズの練習を通じて、サイト制作のスキルがさらに磨かれていきます。
3. オリジナルのテーマを作成する
WordPressを使いこなす上で、最終的な目標は**「オリジナルのテーマを作成する」**ことです。自分自身のデザインを反映させたテーマを一から作り上げることで、WordPressの理解が深まり、プロフェッショナルとしてのスキルも格段に向上します。
WordPressを学ぶメリット
1. サイト制作のスピードが向上する
WordPressは、テンプレートやプラグインを活用することで、サイト制作のスピードが大幅に向上します。特に、クライアントワークでは、短期間で高品質なサイトを提供することが求められるため、WordPressを使いこなすことは大きなアドバンテージとなります。
2. クライアントからの需要が高い
多くのクライアントは、管理しやすいCMSを求めています。WordPressはその中でも特に人気が高く、「WordPressが使えること」は案件獲得において強力な武器となります。特に、企業や店舗のWebサイト制作での需要が高いため、WordPressを学ぶことで受注のチャンスが広がります。
3. 継続的な案件につながる
WordPressサイトの制作後には、運用や保守、定期的な更新作業といった継続的な仕事が発生することが多いです。これにより、クライアントと長期的な関係を築き、安定した収入を得ることが可能になります。
ステップ5:案件獲得への第一歩:小さな案件から始める
まずは知人の紹介やフリーランスプラットフォームを活用
WordPressやHTML/CSSのスキルを身につけたら、いよいよ実際の案件に挑戦する時がやってきます。しかし、最初から大きなプロジェクトに取り組むのは難しいものです。最初は小さな案件から始めることで、実際の仕事の流れを学びながら、自信をつけていくことが重要です。
ここで一つエピソードを。
私が最初に受けた案件は、実家の会社のホームページリニューアルでした。最初は慣れないことも多いのでこのような案件があればぜひやりましょう。「お金は格安ですが、まずは実績を積むためには必要なステップ」だと感じました。結果的に、この経験が自信につながる大切な一歩となりました。
次の案件はココナラでDMがきました。時給換算するとおそらく300円程度、いちサイトをデザインからWordPress化にしてサーバーへアップするまでを実質20,000円で行いました。こちらは制作会社さんからの依頼で本当に勉強になりました。安すぎて次からはお断りしましたが笑
私からのアドバイス:
知人の紹介やフリーランスプラットフォーム(ココナラやクラウドワークスなど)を活用して、小さな案件を受注しましょう。最初の案件では、報酬よりも経験を重視し、実績を積むことを目的にしましょう。この実績が、次の案件へとつながる橋渡しとなります。
ステップ6: SNSでの発信
Twitterでクライアントを獲得
案件獲得の次のステップは、SNSを活用した営業です。Twitterなどのプラットフォームは、Web制作のスキルをアピールし、新しいクライアントを獲得するのに非常に効果的です。SNSを通じて、自分のスキルセットを見せることができ、興味を持ったクライアントから直接問い合わせを受けることもあります。
私自身の体験から。
私は、TwitterでWeb制作に関する内容を定期的に投稿し、自己紹介や過去の制作物をシェアしていました。ある日、ある企業からDMで問い合わせがあり、「ちょっとした修正をお願いできませんか?」という内容でした。そこから信頼関係を築き、最終的には大きなプロジェクトの受注につながりました。
私からのアドバイス:
Twitterで、あなたのスキルや実績を積極的にアピールしましょう。プロフィールやポートフォリオをしっかりと整備し、過去の作品や得意な技術について投稿することが大切です。また、他のクリエイターや企業と積極的に交流することで、人脈を広げることができます。また営業とは別に、インプットしたことをアウトプットすることで学習したことが定着しやすくなります。
ステップ7:実案件を繰り返す:経験を積み重ねて大きなプロジェクトに挑戦
小さな成功体験を積み重ねる
最初の案件が終わったら、そこで終わりではありません。継続的に新しい案件に挑戦し、実績を積み重ねていくことで、さらに大きなプロジェクトに挑戦できるようになります。案件ごとに新しいスキルを磨き、より難易度の高い仕事にも対応できるようになるのです。
再びエピソードを。
初めての案件を終えた私は、その後もココナラやクラウドワークスを利用して小さな案件を受注し続けました。「一度成功した経験が、次の案件への自信をつけてくれる」ことを実感しました。次第に依頼される内容も高度なものになり、最終的には、数十万円規模のプロジェクトを任されるようになりました。
私からのアドバイス:
最初の案件が終わった後も、常に新しい案件に挑戦する姿勢を持ち続けましょう。経験を積むごとに、自信とスキルがさらに向上します。「継続は力なり」という言葉があるように、挑戦を続けることでより大きな成果を手に入れることができます。
アドバイス: 他と差別化するために必要なスキル
私からのアドバイス:
WordPressを学ぶことはスクールに入ってからで十分です。独学でも可能ですが、時間がかかります。
WordPressはWeb制作の幅を広げ、他と差別化するための重要なステップです。特に、WordPress、Git、デザインが学べるスクールを選ぶことで、さらに効果的にスキルを磨くことができます。私の入学したスクールはこちら。WordPressのカスタマイズやオリジナルテーマの作成ができるようになると、クライアントに対してより高い価値を提供できるようになります。また、Gitはプロジェクトのバージョン管理に必須のスキルであり、デザインはコーダーとしての立場を理解し、デザイナーの意図を正確に汲み取るために役立ちます。
Q&Aセクション: 50代の初心者が抱える疑問に答えます
Q1: 50代でWeb制作を始めるのは遅すぎるのでは?
A1: 遅すぎることは全くありません。私自身、50代からWeb制作を始めましたが、焦らず自分のペースで学んでいけば、確実にスキルを身につけることができます。年齢を気にせず、まずは一歩を踏み出してみましょう。
Q2: スクールに通うべきか、独学で進めるべきか迷っています。
A2: 独学でも十分に学べますが、50代の私たちにとっては時間が貴重です。効率よく学ぶためには、スクールに通うのが吉です。ただし、スクールに通う前にProgateやドットインストールで基礎を押さえておくと、スムーズに進められます。
Q3: JavaScriptが難しそうで不安です。どうしたらいいですか?
A3: 初めてのJavaScriptは確かに難しいですが、最初はDOM操作を中心に学ぶことで、少しずつ理解が進みます。無理にプログラミング全体を理解しようとせず、サイトの動きをつける部分にフォーカスして学ぶと良いでしょう。ドットインストールやUdemyを活用するのがおすすめです。
Q4: 実際に案件を取るためにはどうすればいいですか?
A4: まずは小さな案件から始めるのが良いです。知人からの紹介や、ココナラ、クラウドワークスといったプラットフォームを活用して、少しずつ実績を積んでいきましょう。また、SNSを活用して自分のスキルをアピールすることも効果的です。最初は不安かもしれませんが、経験を積むことで自信がついてきます。
まとめ
このブログでは、50代初心者向けにWeb制作の学習ロードマップを紹介しました。私自身の経験から、「基礎を固めることが成功の鍵である」ということをお伝えしました。そして、「実際に手を動かして小さな成功体験を積むこと」が、自信と次のステップへの原動力になることを強調しました。
さらに、案件獲得が難しい中で「他と差別化するスキル」として、WordPress、Git、デザインを学ぶことの重要性についてもお話ししました。これらのスキルは、今後のWeb制作のキャリアにおいて非常に大きな武器となります。
Web制作の世界は奥深く、学び続けることが求められますが、一歩一歩確実に進んでいくことで、必ず道は開けます。50代であっても、学び始めるのに遅すぎることはありません。私自身がその証拠です。
挑戦し続けることで、確実に成果を得ることができるはずです。まずは小さな一歩を踏み出し、その歩みを続けていきましょう。
次章では、具体的なツールやリソースについて、さらに詳しく解説しますので、どうぞお楽しみに。